全日本あか毛和牛協会概要

設立趣意

「あか毛和牛」の地位向上を目指して設立

熊本や北海道などを主産地とする「あか毛和牛(褐毛和種)」は、自然放牧に適し、その肉質は黒毛和牛と異なる、うま味豊かな赤身を特徴としています。しかし、現在日本国内における「あか毛和牛」の飼育頭数は24,500頭。黒毛和牛の約180万頭と比較すると、普及は極めて低い状況だと言わざるをえません。また、黒毛和牛が和牛市場の主流となるなかで、「あか毛和牛」の生産者が黒毛和牛に転換する傾向も見られ、全体の飼育頭数が減少してきています。

これまで「あか毛和牛」の各生産地域では、畜連などを中心に市場への「あか毛和牛」の普及に励んできました。しかし、エリアごとの展開には限界があり、このままでは黒毛和牛と異なる、もうひとつの和牛の味を持つ「あか毛和牛」は不利な立場にありました。
この状況を打開すべく、この度「あか毛和牛」の地位向上を目指し、生産地域の壁を越え、生産者が一体となり、全国的な普及を目指す「一般財団法人 全日本あか毛和牛協会(代表理事
穴見盛雄)」を2011年3月に設立いたしました。全日本あか毛和牛協会では、生産および肉質に関して、黒毛和牛とは異なる、「あか毛和牛」に適した独自の評価基準を設け、「あか毛和牛」の価値の統一化・標準化を図ると共に、市場での価値を高めていくための流通開発を推進していきたいと考えています。

和牛の品種別飼養頭数(黒毛和種・褐毛和種)